発達性協調運動症(DCD)とは
「運動がとても苦手。」
「字を書くことだけ極端に苦手。」
「何度練習しても、自転車に乗れない。」
そんなお子さんの様子を見て、「不器用なだけなのかな」と感じている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、運動や手先の器用さには個人差があります。
しかし、その苦手さが日常生活や学校生活に大きな影響を与えている場合には、発達性協調運動症(DCD)という発達障害が背景にあることがあります。
DCDは、決して珍しいものではありません。
適切に理解し、お子さんに合った支援につなげることが大切です。
こんなお悩みはありませんか?
- 字を書くことが極端に苦手
- ボタンやファスナーの操作に時間がかかる
- ハサミや定規など道具を使うことが苦手
- ボール遊びや縄跳びが苦手
- よく物を落としたり、人や物にぶつかったりする
- 練習してもなかなか上達しない
DCDとは
DCDは Developmental Coordination Disorder(発達性協調運動症) の略称です。
「協調運動」とは、身体を思い通りに動かすために、目や手、身体の感覚などから得た情報を脳でまとめ、適切な動きにつなげる働きのことです。
私たちは普段、あまり意識することなく、
- 歩く
- 箸を使う
- 字を書く
- ボールを投げる
- 自転車に乗る
- 洋服を着替える
といった動作を行っています。
これらはすべて、「協調運動」がうまく働くことで成り立っています。
日常生活のさまざまな場面に関係しています
協調運動は、運動だけに関係するものではありません。
例えば、
- 食事
- 着替え
- 工作
- 描画
- 楽器の演奏
- 体育
- 書字
- タブレットやパソコンの操作
など、日常生活や学校生活の多くの場面に関係しています。
そのため、「運動が苦手」という印象だけでは気づかれず、「不器用」「練習不足」と受け止められてしまうことも少なくありません。
DCDのお子さんは1人ひとり違います
DCDといっても、その特徴はさまざまです。
例えば、
- 運動は苦手でも、手先は器用なお子さん
- 字を書くことだけ極端に苦手なお子さん
- スポーツは苦手でも、工作は得意なお子さん
など、一人ひとり困りごとは異なります。
また、ADHDやASD、学習障害(LD)など、他の発達障害をあわせ持つお子さんも少なくありません。
そのため、「DCDだからこう」と決めつけるのではなく、そのお子さん自身の特徴を理解することが大切です。
DCDへの支援
DCDへの支援では、「できないことを何度も練習する」ことだけが目的ではありません。
まずは、お子さんがどのような場面で困っているのかを丁寧に把握し、その子に合った方法を一緒に考えていくことが重要です。
例えば、
- 学校や家庭で道具を使いやすく工夫する
- 生活の中で少しずつ練習する
- 必要に応じて代替手段を活用する
など、お子さんに合わせた支援を行います。
また、書字が難しい場合には、パソコンやタブレット、音声入力などを活用することも有効です。
「できるようになること」だけではなく、「困らずに生活できること」も大切な支援の目標になります。
自信を失わせないことも大切です
DCDのお子さんは、
「もっとしっかりして。」
「練習すればできるよ。」
と言われ続けることで、自信を失ってしまうことがあります。
しかし、多くの場合、それは努力不足ではありません。
苦手な動きには、発達の特性が関係している可能性があります。
そのため、苦手なことばかりに目を向けるのではなく、得意なことや興味のあることを大切にしながら支援していくことが重要です。
Apilaがお手伝いできること
DCDでは、「診断名」がわかることがゴールではありません。
本当に大切なのは、お子さんがどのような場面で困り、どのような支援が合っているのかを理解することです。
Apilaでは、発達検査や適応行動の評価などを通して、お子さんの運動面や生活面での困りごとを丁寧に整理し、ご家庭や学校での具体的な支援方法を一緒に考えていきます。
「運動が苦手なだけなのか、それとも発達の特性が関係しているのか気になる。」
「学校生活で困っている。」
そのような段階でも、お気軽にご相談ください。
