自閉スペクトラム症(ASD)について
「友達とうまく遊べない。」
「こだわりが強く、予定が変わると混乱してしまう。」
「言葉は話せるけれど、どこか会話がかみ合わない。」
お子さんの様子を見ていて、「もしかするとASDかもしれない」と感じ、このページをご覧になっている方もいらっしゃるかもしれません。
自閉スペクトラム症(ASD)は、発達障害のひとつです。しかし、一人ひとり特徴の現れ方は大きく異なります。
大切なのは、「ASDだからこういう子」と決めつけることではありません。
お子さんの得意なことや苦手なことを理解し、その子に合った関わり方や環境を考えていくことが何よりも重要です。
こんなお悩みはありませんか?
- こだわりが強く、予定の変更が苦手
- お友達との関わり方が気になる
- 相手の気持ちを考えることが苦手に見える
- 特定のことに強い興味を示す
- 感覚の敏感さ(音・光・触覚など)が気になる
- ASDかどうか知りたい、検査を受けるべきか迷っている
ASDとは
ASDは Autism Spectrum Disorder(自閉スペクトラム症) の略称です。
発達の早い時期から、人とのコミュニケーションや対人関係、興味・関心の持ち方などに特徴がみられる発達障害です。
比較的多くみられる特徴として、
- 強いこだわりがある
- 決まった手順や予定を好む
- 相手の気持ちや場の雰囲気を読み取ることが難しい
- 特定の物事に強い興味を示す
- 音や光、肌触りなどに敏感、または鈍感
- 言葉の発達に遅れがみられることがある
などがあります。
ただし、これらすべてが当てはまるわけではありません。
また、同じASDでも、その特徴や程度は一人ひとり異なります。
幼い頃にはこんな様子がみられることがあります
乳幼児期には、
- 視線が合いにくい
- 指さしや「見て!」という共有が少ない
- 一人遊びを好む
- ごっこ遊びが苦手
- 強いかんしゃくがみられる
- 偏食がある
- 決まった道順や手順を変えられない
- 特定の遊びを繰り返す
などの様子がみられることがあります。
ただし、これらが見られたからといって、必ずASDというわけではありません。
逆に、小さい頃には目立たず、小学校に入学してから集団生活の中で困りごとが目立つようになるお子さんもいます。
「スペクトラム」とはどういう意味でしょうか
ASDの「スペクトラム」とは、「連続体」という意味です。
例えば、身長が170cmの人と171cmの人の間に、はっきりした境界線はありません。
ASDの特性も同じように、「ここからがASD」「ここまではASDではない」と明確に線を引けるものではありません。
特性の現れ方や強さは連続しており、その程度や組み合わせも一人ひとり異なります。
以前は、自閉症やアスペルガー症候群、高機能自閉症など、それぞれ別の診断名が使われていました。
現在では、それらをまとめて「自閉スペクトラム症(ASD)」として考えるようになっています。
成長とともに困りごとは変化します
ASDのお子さんが経験する困りごとは、年齢によって変わっていきます。
幼児期には、言葉や遊び方、生活習慣などが中心になります。
小学校以降は、友達との関係や集団生活、学習面での困りごとが増えてくることがあります。
思春期になると、自分と周囲との違いを意識し始めることで、自信を失ったり、不登校や抑うつなどの二次的な問題につながったりすることもあります。
成人後は、職場でのコミュニケーションや仕事の進め方に悩みを抱える方も少なくありません。
そのため、ASDは子どもの頃だけではなく、生涯にわたって理解と支援が必要になることがあります。
ASDへの支援
現在のところ、ASDそのものを治す治療法はありません。
しかし、適切な支援によって、困りごとを減らし、その人らしく生活できるようになることは十分に期待できます。
支援で最も大切なのは、お子さんの特性を正しく理解することです。
「苦手なこと」を無理に克服させるのではなく、
- 得意なことを伸ばす
- 苦手なことは環境を工夫する
- わかりやすく具体的に伝える
- 安心して過ごせる環境を整える
といった支援が基本になります。
必要に応じて、ソーシャルスキルトレーニング(SST)や学習支援、作業療法などを組み合わせることもあります。
Apilaがお手伝いできること
ASDでは、「診断名」がゴールではありません。
本当に大切なのは、お子さんの特性を理解し、その子に合った支援につなげることです。
Apilaでは、発達検査や知能検査を通して、お子さんの得意なこと・苦手なことを丁寧に整理し、ご家庭や学校でどのように関わればよいかを一緒に考えていきます。
また、ご希望に応じて、自閉傾向をより詳しく評価するオプション検査もご用意しています。
「ASDかもしれない。」
「検査を受けるべきか迷っている。」
そのような段階でも、お気軽にご相談ください。
