さまざまな場所で検査をしてきた経験が、訪問につながっています
私が訪問という形を大切にするようになった背景には、国立成育医療研究センターでの経験があります。
そこでは、さまざまな疾患や障害のあるお子さんのアセスメントに携わってきました。
検査室で落ち着いて検査を受けることが難しいお子さんも少なくありません。
そのため、病室のベッドサイドで検査をしたり、待合スペースにパーテーションを立てて場所をつくったり、ときには屋外のスペースを使ったりすることもありました。
「検査室でなければ検査ができない」のではなく、そのお子さんが取り組める場所や方法を考える。
そうした経験を重ねるなかで、環境を工夫しながら、その方の持っている力をできるだけ正確に捉えることの大切さを学びました。
あるお子さんとの出会いが、訪問という形を考えるきっかけになりました
その後、強い緊張のために、それまでの検査では十分に力を発揮できなかったと思われるお子さんを担当する機会がありました。
最初は緊張していたものの、その子のペースに合わせながら検査を進めていくと、次第に場にも慣れ、本来持っている力が見えてきました。
そのとき改めて感じたのが、
「検査でできなかったこと」と「その子にできないこと」は、必ずしも同じではない
ということでした。
もちろん、検査を受ける場所だけですべてが変わるわけではありません。
それでも、知らない場所で緊張しやすい方、新しい環境に慣れるまで時間がかかる方にとって、普段過ごしている場所でアセスメントを受けることには大きな意味があります。
「その方に検査室へ来てもらう」のではなく、必要であれば「こちらから、その方が力を発揮しやすい場所へ出向く」。
国立成育医療研究センターでさまざまな環境でのアセスメントを経験し、さらにこのようなお子さんたちと出会ったことが、現在のApilaの訪問というスタイルにつながっています。
